SAS(無呼吸症候群)。そんな人に会ったことありますか?
突然の切り出しとなりますが、はるかかなた昔の、緩々が大学時代の頃、趣味はカヌーとキャンプ。
無人島で友人達といったキャンプの時のこと、夜中に突然の爆音に目が覚め、恐れおののいた。
断続的な落雷に注意しましょう、と
自分のテントにお天気警報が出ていないかと
ニュース速報で確認したいほどの音だ。
そんな中、轟音を出しながら何かが揺れてるシルエットが隣のテントから見えた。
……珍獣?
いや、そこにいるのは一緒にキャンプに行ったいる友人の一人。
そして爆音の発信源も彼であった。
とにかく凄いいびきなのだ。彼いわく、しっかりした木造の家なのに、2階に寝ている彼のいびきで1階に寝ている両親が目を覚ましたというくらいなのだ。
三半器官をダメにする音量、90dB【犬の鳴き声(正面5m)・騒々しい工場の中・カラオケ(店内客席中央)】はほぼ確実に出ているであろう。
緩々はその頃、無呼吸症候群などは知らなかったため、死ぬほど驚いた。
いや、死んだのは彼だと思った。
それは1分ほどである。ずっとずっと息を吸いこんでいるのだ。
そして吐かないのだ、息を。
ちょっとずつちょっとずつ息は吸いこまれ、突然、ピタッと止まった。
聞こえるのは無人島で、湖から時々はねる魚の音と昆虫の鳴き声のみ…
……死んだか?
もう怖くなってきた。
彼は人間じゃなかったのかも知れない。しかも死んだかも知れない…
そんな思いにさいなまれていたら、これまた突然 「ガモガモガモ―――――っ!!」 と一気に息を吐いた。
暗闇が裂けたのが見えた。
そのいびきの音で。火花は散ったかと思う。
島の昆虫達が静まり返ったと思う。魚たちも半径一キロ外に逃げたと思う。
それが一晩中続いた。
後からデブ屋で初めて無呼吸睡眠のことを知り、彼とキャンプに行く時は耳栓(工事現場用)が必需品となった。
当時は大変苦しみましたが、あの轟音を経験したので、大概の人のいびきは気にもならなくなりました。
そして、緩々も立派にいびきがかけるお年頃になりました。
今日のこんな名言 「他人に与えた影響の総和が、その人の一生の価値を決める。」by菅谷昭
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